大口町の町役場のすぐ近くにほほえみプラザという施設があります。
こちらの施設は町民の健康と福祉の交流拠点、歴史と文化のふれあい拠点として役割を果たしています。
そもそも大口町は『豊かな田園環境の中で、健康と文化を創造するまち・ハーティタウンおおぐち』をコンセプトに町づくりを行っており、ここほほえみプラザはその思いの実現のため機能する施設です。
町にきちんとコンセプトがあるなんて興味深いですね。
あなたの街にコンセプトはありますか?
ほほえみプラザ
5階建のほほえみプラザは、1階に総合案内所や福祉こども課があり、2階は保健センター、社会福祉協議会が入っています。3階には大口町の歴史を集めた歴史民俗資料館。4階はほほえみホール・研修室となっており、5階はトレーニングセンターになってます。
様々な用途で老若男女が訪れる町の中心機関のような存在です。
その中でも記者が気になったのは3階の大口町歴史民俗資料館です。町単位でコンセプトを掲げる団結力の強い大口町がこれまでどんな歴史を辿ってきたのか気になります。ネットで調べると遠方からもここ歴史民俗資料館に訪れる人がたくさんいるらしく、展示品も充実しているとのこと。
早速3階へ行ってみたいと思います。
歴史民俗資料館
入り口では可愛いキャラクターがお出迎えしてくれます。地元の子どもたちも社会見学に来る場所のようですね。
入場料は無料です。
大口町は明治後期に繊維、機械、金属の分野で工業が栄えた地域だそうです。今もなお工業地域の姿は残しているどころか、ヤマザキマザックや東海理化、青山製作所など日本を代表する製造業が集結する日本有数の工業地域にまで発展しました。
昭和初期の生活
昭和初期の生活をリアルな模型で再現しています。結構生で見ると迫力があって圧倒されますよ。
紙芝居で当時の生活を説明しているブースもあって、子供から大人まで歴史について勉強できるスペースになっています。
昭和時代に実際使用されていた水車の模型です。大口町は川沿いに面しており、昔の人が生活するには暮らしやすい環境だったようです。
古墳時代の大口町
愛知県には全部で3,091基の古墳があり、多くは大口町北部を流れる木曽川付近にあちこちで見られます。 そのため大口町では多くの出土品が発見され、その一部が歴史民俗資料館に展示されているということです。
こちらには奈良時代の貴族と庶民の食事が書いてあります。貴族はお膳に豊富なおかずが5皿並んでたのに対して、庶民は一汁三菜1日2回だったそうです。
思ったよりも格差は少なかったのかなと感じましたけど、庶民は経済的に安定しているわけでもなかったので、家庭によっては飢えで苦しんだ人たちもいたことだろう思います。
堀尾吉晴
大口町で生まれ育った歴史的人物に堀尾吉晴という人物がいるそうです。
読み進めてみるとどうやら、堀尾吉晴は安土桃山時代から江戸時代前期の武将・大名で、あの天下の大将軍豊臣秀吉下で中老として仕えた人物だそうで、秀吉の死後は家康に従えた大物のようです。
堀尾吉晴を取り上げているのも大口町歴史民俗資料館ならではといった感じですね。
シアタールーム
展示場だけでなくシアタールームで、動画を見ながら歴史を学ぶこともできます。6分間の動画ですが、なかなか見応えがあって面白かったです。
じっくり見て回ると30分以上は滞在できてしまう上に、入場料は無料と至れり尽くせりです。歴史が好きな方にとっては大口町の奥深さに触れていただけると思いますし、親子で行かれてもきっと楽しめる場所だと思います。
ぜひ日本有数の工業地域になった大口の歴史をその目で焼き付けてみてください。
では、今日はこのへんで。
大口町歴史民俗資料館
営業日:9:00~17:00
定休日:毎週月曜日・火曜日・水曜日
祝日開館(ただし、火曜日が祝日の場合は、翌日の水曜日を休館とします)
入場料:無料
駐車場:有
電話 :0587-94-0055
住所 :愛知県丹羽郡大口町伝右一丁目35番地(ほほえみプラザ3階)