愛知県には全部で3,091基の古墳があるとされています。これは全国の中でも多い方で、主に木曽川軸にあちこちで見られます。
そのなかでも大口町と犬山市の境にある青塚古墳は、愛知県でも2番目の大きさを誇るそうで、現在も『青塚古墳史跡公園』として犬山市が管理しています。(※愛知県で1番大きい古墳は断夫山古墳)
今の時期は草が赤く染まり綺麗な姿を見せてくれるとのことなので、一目見ようと出かけてまいりました。
青塚古墳史跡公園
青塚古墳は、今から1,650年前(西暦350年前後)のつくられた古墳で、当時この地域を治めていた王の墓だと言われています。1,650年以上当時とほとんど変わらない姿で残されているので、国の史跡にも指定されています。
12月下旬の今だからこそ見れる赤く染まった姿です。鮮やかで気品のある古墳です。全長は123mになります。
前方後円墳の周りには赤い壺が一定の距離を保って並んでいます。当時は赤く塗られた埴輪が置かれていたようです。
お!向こうに建物があるので行ってまいります!
まほらの館
なんかオカルト感が否めない怪しい雰囲気ですが…。
入り口には1650年前の土が額縁に入っています。この時代の地面は大きな石が多いですね。
受付では館長が気さくに受け入れてくれました。受付周りには青塚古墳に関するグッズが置いてあります。
受け前のテラスからは青塚古墳が一望できます。
このような景色です。まさに穴場ですね。
館長は『ここできた時は古墳の周りに余計な建物がなかったの』と残念そうにおっしゃってました。
展示物を見ながら奥へ進むと…
青塚古墳探検室
こちらでは青塚古墳と犬山市に関する様々な歴史を学ぶことができます。
館長がついて色々と教えてくださいました。ありがとうございます。
この近辺で最も銅鏡が発掘されているのは木曽川に面している東之宮古墳だそうです。
壺の赤い部分が実際に青塚古墳で発掘されたもので、そのかけらをもとに復元されたそうです。
館内は子どもが読んでもわかりやすい漫画で描かれたボードがあり、親子で楽しく歴史を学べる環境が揃っています。
贅沢にも館長にひとつひとつ説明していただき、青塚古墳にも詳しくなりました。ありがとうございます。ひとつ古墳の魅力に触れると別の古墳も巡りたくなってきました。
古墳の周りは芝生になっており、広大な敷地を利用してスポーツやピクニックなども楽しめます。合間にまほらの館で歴史の勉強をするのも良いかもしれませんね。
今回のスポット
まほらの館(青塚古墳史跡公園ガイダンス施設)
開館時間:9:00〜17:00
休館日 :月曜日 (祝日の場合は翌火曜日)
住所 :愛知県犬山市字青塚22-3
番号 :0568-68-2272
運営 :犬山市